【企】悪い先生で、ごめん

「ただで見てもらえてるの?ラッキーじゃん!」

「申し訳ないなって思うんだよね…」

「んー、じゃあ、合格できたら何かお礼してあげたら?」

「へ…!?」

佑佳の提案に、思わず驚く。

「お礼…?」

「うん。受験が終わったら、なにか先生に喜ぶことしてあげたら?」

「例えば?」

「そうだなぁー……1回デートしてあげるとか!」

はい!?

「それ、喜ぶんじゃない?ガリ勉くんだったら、彼女とかもいないだろうし」

いや、多分……彼女は、いる。…と思う。

だいたい、わたしみたいな子供とデートして…喜ぶかな?

ただただ、わたし得なイベントになってしまう…っていうね。

「あー、わかった!」

友美が突然大きな声を出す。

「な、なにが?」

「きっと先生、幸のこと好きになっちゃったんだよ。だから、無心の愛で、勉強教えてくれてるんじゃない?」

「ま、まさか」

何を言ってるんだ、友美。

「ありえるー!」

いや、ありえないから、佑佳。

「だとしたら、やばくない?2人きりなんだよね」

「や、ヤバくないから。米司さんは私のことそういう目で見てないから」