【企】悪い先生で、ごめん

米司さんは、いつだってわたしを肯定してくれる。

「そういうことだったら、やっぱり、どんどん俺を頼ってよ」

「え……」

「幸い、少しは役に立ててるわけだし?」

「す、少しなんてもんじゃないです!かなり…ものすっごくです!米司さんがいなければ、とっくに諦めてましたから!」

「ほんと?だったら、いいんだけど」

そう言って笑ってくれる米司さんの笑顔に、完全にやられてしまった。

ねぇ、米司さん。

もう、わたしはあなたのこと、『先生』としてなんて、見れないよ……。