省吾side
当の本人が気持ちに気づいてないって流石にそこまでとは、うちの藍樹にいちゃんも、苦労するなと俺は思う。
あ、ちなみに俺と田崎藍樹は友達ではない。
血を分けた実の兄弟だ。
藍樹にいちゃんと俺は小さい頃は一緒に住んでいた。
じゃあなんで当の夏海が気づいてないんだって思った?
それはにいちゃんが9歳の時に心臓に重い病を
抱えていて、小かった俺はにいちゃんが苦しむ姿を見ていられなくて病院に行くのは控えていた。ま、それでも会いに行ってないわけじゃないけどな。
でも、藍樹にいちゃんがある日こんなことを言い出した。
『なぁ、省吾。俺ってなんでこんな身体弱いのかな。これじゃ夏海のこと守ってやることもできない。夏海、おれが居なくなったらどう思うかなぁー?それに父さんと母さんが泣いてるの聞いたことがあるんだ。なんでうちの藍樹がこんな目に遭わなきゃいけないの?
ってさ。だから俺決めたよ。これからは一人で生きていく』
って言い出したんだぜ?10歳の子供が。
それを聞いた父さんと母さんは離婚することを決めたらしい。
俺は母さんの旧姓渡部家へ。
にいちゃんは孤児院に行くって聞かなかったけど、父さんがそれを止めて田崎家へ行くことになったんだ。
それから
当の本人が気持ちに気づいてないって流石にそこまでとは、うちの藍樹にいちゃんも、苦労するなと俺は思う。
あ、ちなみに俺と田崎藍樹は友達ではない。
血を分けた実の兄弟だ。
藍樹にいちゃんと俺は小さい頃は一緒に住んでいた。
じゃあなんで当の夏海が気づいてないんだって思った?
それはにいちゃんが9歳の時に心臓に重い病を
抱えていて、小かった俺はにいちゃんが苦しむ姿を見ていられなくて病院に行くのは控えていた。ま、それでも会いに行ってないわけじゃないけどな。
でも、藍樹にいちゃんがある日こんなことを言い出した。
『なぁ、省吾。俺ってなんでこんな身体弱いのかな。これじゃ夏海のこと守ってやることもできない。夏海、おれが居なくなったらどう思うかなぁー?それに父さんと母さんが泣いてるの聞いたことがあるんだ。なんでうちの藍樹がこんな目に遭わなきゃいけないの?
ってさ。だから俺決めたよ。これからは一人で生きていく』
って言い出したんだぜ?10歳の子供が。
それを聞いた父さんと母さんは離婚することを決めたらしい。
俺は母さんの旧姓渡部家へ。
にいちゃんは孤児院に行くって聞かなかったけど、父さんがそれを止めて田崎家へ行くことになったんだ。
それから


