イケメン達から溺愛されちゃってます2


…うっ、そろそろほんとにキツイよ、これ。

わたしより15センチは高いだろう一哉の体を支えるのは辛いし、なにより本当に雅が拗ね始めている。

どうやって、一哉をどかそうか考えていたのにそのうち、


「…俺も陽葵のよこ、すわる、」


雅まで席をくっつけ始めてしまって、もう狭いったらありゃしない。


「…うーー、ふたりともどいてよーーー、」

「「…ヤダ。」」


見事にハモったその二つの声の主をきっと睨む。

くっ、この甘えん坊コンビめ!