「怪我は!?」 要の方を向かされ肩をつかまれる。 「わたしは大丈夫だけど…要は、?」 あまりの気迫に恐る恐るこたえる。 「…っ、よかった、」 へなへなとしゃがみこんでしまった要。 「…かなめ?」 「なんで俺のこと庇おうとしたんだよ!」 すごく怒っているのに泣きそうな顔をしている要。 「…ごめんなさい。要に怪我して欲しくなかった。」