わっ、大きな声出しすぎた、

黒板に文字を書く先生と目が合って慌てて口を抑える。

「…んー、」

くぐもった声を出すヒロト。

…起こしちゃった、?

「…ほっ、起きてなかったみたい、」

すやすやと再び規則正しい寝息が聞こえてきたので安心する。

…まあ授業中寝ちゃダメだけども。

心の中でツッコミを入れつつ要との話に戻る。

「意外だった?ちなみに2番目が翔〜」

翔!?
…確かに翔は頭良かったかもしれない。
5人とも中学までは同じ学校に通ってたけど、わたし翔に勉強教えてもらってたなあ、

ちらっと離れた席の翔に目を向けると真面目に授業を聞いていた。

えらいなあ。ちょっとかっこいい。

…ん?かっこいい?


自分の感情を不思議に思いつつも要との会話を続ける。

「あとはねー、悠希と一哉と蒼かな。」


「あー、頭良さそう!」

3人とも賢そうだなあ。なんて納得する。

「じゃあ逆にお馬鹿なのは…?」

半ば予想がつきつつも質問してみる。