「…まあ、とりあえず決まったことはしょうがねえか、
陽葵ちゃん、知らない男のところには渡さないから安心してよ。な?」


うっ、ここの生徒会の人はいい人だあ、
(ふたりを除いて)

そんな思いを込めて三葉先輩を見つめる。

「…まあそれしか解決法はないな、中止したらあいつら何するか分からねえし。」

それに続いて遠い目をする紫乃。
…相当苦労してるんだなこれは。
まだ四月から2ヶ月しか経ってないのに。