「風向きのせいかなー、午後になると、よけいにおいがキツくなるよね」
美沙がぱたぱたと、手のひらで口元をあおぐ。
「ほんとー、夏でも窓開けらんないしさ。外に洗濯物は干せないし」
奈緒も同意する。
この町に住んでいる限り、逃れられない塵芥の臭い。
「川を越えたこっちは少しマシっぽいけど。
なんかもう、自分の体にもこの臭いがしみついてるんじゃないかって、気がするよ」
美沙がうんざりと、机に上体をふせる。
美沙がぱたぱたと、手のひらで口元をあおぐ。
「ほんとー、夏でも窓開けらんないしさ。外に洗濯物は干せないし」
奈緒も同意する。
この町に住んでいる限り、逃れられない塵芥の臭い。
「川を越えたこっちは少しマシっぽいけど。
なんかもう、自分の体にもこの臭いがしみついてるんじゃないかって、気がするよ」
美沙がうんざりと、机に上体をふせる。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)