建物がきれ、広い空間に出た。夕闇で、敷地の全容はつかめない。
まだ明るさをのこす空に、うっすらと月が見えた。
塀にそって、桜の木が数本植わっていた。
汚染されているであろう土壌でも、枝につぼみをふくらませている。
ほころびかけた花が、暗がりにぼうと白い。
かつて駐車場だったのだろうか。乾いた土と砂利と、枯れた草におおわれた地面。
そこここに、不法投棄された雑多な物たちが転がっている。
なにやら臭気がただよってくる。
こんなところに・・・
まだ明るさをのこす空に、うっすらと月が見えた。
塀にそって、桜の木が数本植わっていた。
汚染されているであろう土壌でも、枝につぼみをふくらませている。
ほころびかけた花が、暗がりにぼうと白い。
かつて駐車場だったのだろうか。乾いた土と砂利と、枯れた草におおわれた地面。
そこここに、不法投棄された雑多な物たちが転がっている。
なにやら臭気がただよってくる。
こんなところに・・・



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)