こんどは、指と指をからませる、いわゆる恋人つなぎというやつだ。
手をつながれて引かれると、奈緒はわれ知らず従順になる。
―――こっちへおいで、怖くないよ
手を引かれて、奈緒は歩く。
お母さんになにも言ってない。
帰りが遅くなると、心配するだろう。
それでも、この手をふりほどけない。
あたしはなにひとつ、成長していない。
あのとき、あの場所から、今も動けずにいる。
手をつながれて引かれると、奈緒はわれ知らず従順になる。
―――こっちへおいで、怖くないよ
手を引かれて、奈緒は歩く。
お母さんになにも言ってない。
帰りが遅くなると、心配するだろう。
それでも、この手をふりほどけない。
あたしはなにひとつ、成長していない。
あのとき、あの場所から、今も動けずにいる。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)