生まれ落ちた場所は、恵まれていると言いにくい。
それでも、明確な意志と、悪くない出来の脳みそを与えられている。
美沙はきっとこの町を離れて、生きてゆくだろう。
「あたしも奈緒くらい可愛かったら、玉の輿って手もあったかもしんないけど」
「・・・やめてよ、玉の輿なんて死語だよ」
「可愛い、自体は否定しないんだー」
にやっと、美沙が笑う。
仲のよい友達だけど、こんな時は居心地が悪くなる。
受け流すすべを、奈緒はまだ会得していない。
折よく、というか始業のチャイムが鳴った。
それでも、明確な意志と、悪くない出来の脳みそを与えられている。
美沙はきっとこの町を離れて、生きてゆくだろう。
「あたしも奈緒くらい可愛かったら、玉の輿って手もあったかもしんないけど」
「・・・やめてよ、玉の輿なんて死語だよ」
「可愛い、自体は否定しないんだー」
にやっと、美沙が笑う。
仲のよい友達だけど、こんな時は居心地が悪くなる。
受け流すすべを、奈緒はまだ会得していない。
折よく、というか始業のチャイムが鳴った。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)