青蝶を包む朱い羽



「フフ、まぁそれもそうかな・・・
私はたくさんのことを貴方から教えてもらった。
笑うと言うこと、なくと言うこと、
好きということ、嫉妬ということ・・・
貴方でなければならなかった・・・
貴方の朱い瞳は凄く暖かかった」


俺の頬を優しく撫でる真白の手は、
暖かくも感じた。

俺にはどうしようもできなくて、
ただ、あの時、こいつを見守ることしか
俺には出来なかった。
そのときの自分が情けなくて、
殴ってやりたいとも思う。


「俺が・・・」


いきなり話し出した煌月を見てみると、
後悔した様子でこちらを見ていた。

俺達にとったら今更かと思うが、


「俺が兄貴と同じ瞳だったら、
お前は俺を見てくれたか?」


真白を抱き締める力が強くなるのが
自分でもわかる。


「それは・・・ありえませんね。」


いつもと同じように淡々とした声で
言った言葉に俺は安心していた。


「なんで・・・」

「確かに貴方ならちゃんと気持ちも話してくれますし、安心はできると思います。
だけど・・・例え貴方の瞳が
何色だろうと、莉月以上に好きになることはありませんよ?」


確かな確信もないまま言ったことに
誰も理解できていなかった。