青蝶を包む朱い羽



「あいつらは・・・」

「もう来ていますよ」


そう言いながら、案内されたのは
VIPルームだった。

ここは、世にいうお金持ちが出入りする
所だね。


「では、これで・・・」

「おい、女は入れてねぇだろうな」

「・・・はい」


嘘だ・・・この人は今嘘をついた。
先代でもあるのにどうして?


「ここは、男だけなの?」

「いや、今回だけだ」


何か訳でもあるんだろうけど・・・
聞かない方がいいと思った。


VIPルームに入ると、そこには綺麗な女の人と、その人を包むようにして
座っている男の人がいた。


「早かったな、翠」

「凪穂が会いたがってたからな」


この2人の言ってることはわからないけど
あの綺麗な女の人・・・
隣には並びたくない!


「「は、はじめまして!・・・ってえ?」」


同時に挨拶をしてしまった私達は
固まってしまい、後ろにいた
奴らに笑われるまで動かなかった。

 
「何笑ってるの?(黒笑」

「可笑しい事なんてないよね?(黒笑」


((やべ・・・))