どんな困難もたった1人で進もうとしていくおてんばな奴が、
俺達は掘っておけなかった。

初めてあったときあいつは俺達を見ようとなんてしなかった。
1人でてきる。1人でいれば誰の迷惑にもならない。
そう思っていたそうだ。
そんな唯吹を救ったのは、俺達と同盟を組んでる組の組長だ。
『朱雀』の初代総長だ。なのに、その後輩に自分の娘が苦しめられたんだ。
潰すことだって・・・できる。


「これからどうしたもんかな」

「どうにでもなるわ」


もうあの子に・・・辛い思いなんてしてほしくない。

それが、今の俺達の願いなんだ。


「ありがとな、煌夜」


後ろを振り返ってみると、いたのは
真白の本当の父親だった。


「こんなことするのは真白のためだからな」


「あぁ・・・」