青蝶を包む朱い羽



「大丈夫ですよ?寧ろ本当のことをいえてスッキリしました。ありがとうございます。陽希」

「ま、真白さんっ」


何故だか感動したらしく今度は泣いてしまった。

隣にいるのはまず、気にせずに掘っておいた方がみのためだな・・・


「真白ちゃん・・・空白の2年間・・・
君は知りたいかい?」


いきなり、真剣に話し出したお父様は
私にしか聞こえない声でそういった。


「・・・知りたいです。それが、私の運命なら・・・」


私にはそれを受け入れるしかない。
それを背負って、生きて歩んでいくしかないのだから。


「わかった。少し長くなるが・・・あいつらは気にしないでくれ」

「は、はい。そうですね」


気にしたら負けだ。
この時の私とお父様の考えていることはおなじだった。



ー side真白 end ー