青蝶を包む朱い羽



「てめぇら、誰の女に手出してんだ」


不機嫌な声を発する莉月に女達はさっきの勢いはどこへやら…
顔を真っ青にさせて、固まっていた。


「まったく困るなぁ~。今若は機嫌が悪いのに、やめてくれよ」


さっきまで笑っていたのはどこのどいつだったかな?拓哉さんよ

いつの間にか陽希も後ろにいて無言で睨んでいる。
舞さんといえば、黒い笑みで女達を見ていた。

皆、怖いよ?


「莉月?服、選んでくれるんでしょ?」

「ん?そうだな。お前には何が合うかな」

「ちょっと!あんたじゃあ無理よ!私が選ぶわ」


また始まっちゃったね・・・

言い合いを再開しながら私の服を選びにいった莉月と舞さん。
仲がいいのには妬けちゃうなぁ~


「陽希?私達もあれを莉月に見せようか?」

「ブッ、真白さんあれを若にですか」


思い出したように笑いを耐えてる陽希に
私は背中を押して、中に入る。


「てことで、拓哉?後、頼みますね?」

「まじかよぉ」


めんどくさそうに見えても、なんか楽しそうだな…

その後、ちゃんと服も買い、何故か猫耳が付いてるのは私のパジャマになりました。


ー side真白 end ー