そのまま陽希にまかせ、私は莉月のところに向かった。

中に入れば、床には拓哉が
寝そべっていた。


「真白ちゃぁん!」

「はいはい、ありがとうございます」


拓哉を外に追い出してから私は
莉月の傍によっていく。


「莉月?」

「おせぇ」


私はすぐに莉月の腕の中に収まった。
これがいつものこと、

それに私は着物をきてはいない。
それを前に聞いたときには


『着物だと青蝶が見えない』
とのことでした。


「莉月、2人がね、また取り合いになったの」


私がそう話すと、眉間に皺を寄せ、
抱き締める力が強くなる。


「フフ、可愛いね?」

「どこがだ」


私が言ってるのには莉月もちゃんと
入っているけど、そんな事をいうと、
怒られそうなのでやめておきます。