「それは無理。」 こっちも嫌だっつーの。 「じゃあ!翼の恋愛コーチしてあげて!」 「しなくていいし。」 「翼は恋をしないとダメ!」 は?ダメって言われても。 「それも無理だから。じゃ。」 今井大輔は体育館を出て行く。 「翼ちゃん、大丈夫?」奈美が私の所にきた。 「私、練習するから。鍵かして。」 もう部活終わりだけど、あのままじゃ全然、納得いかない。 「翼ちゃんらしいね。はい。」 奈美から体育館の鍵をもらった。