振り返れない・・・


「あの・・・洋樹君?」


「・・・なんか 変」


え? 変って私?


「理菜・・・あの日から


俺の事 意識してるよな?」


ドキン ドキン・・・


「・・・あの日って?」


声が一瞬 震えた気がした


「天体観測・・・


あの日 告白しただろ?」


「・・・」


ドキン ドキン・・・


なんか 身体が少し熱い


「えっと・・・その」


ぎゅ


突然 後ろから洋樹君に


抱き締められた


「・・・答えるまで


離さない」


どうしよう なんて言えばいいの?


「洋樹君・・・」


その時 足音が近付いて来た


日直の先生だ


「・・・あの 離して


先生に見つかるとやばいから」


特に 学年主任に見つかると


長い説教をされる


すると 洋樹君は私を離した