私を好きって本当ですか?

しばらくすると 駅に着いた


私達は 電車を降りて


改札に向かう


「あの・・・ありがとう」


「大丈夫か?」


ドキン


さっき 抱き締められた


温もりがまだ消えない


「・・・うん」


なんか・・・まだ一緒に居たい


そう思うのって


わがままかな?


「じゃあ・・・また」


「・・・また何かあったら


言えよ?」


そう言って 洋樹君は


私の頭を撫でた


ドキン ドキン・・・


胸に手を当てると


ドキドキ言っていた


なんで・・・今更なんだろう?


気付くのが遅すぎたかな?


それとも・・・遠回りしちゃったのかな?


「・・・じゃあな


気を付けて帰れよ?」


そう言って 洋樹君は


反対方向に向かって歩いていた