なんとか終わって


先生に報告して 帰る事になった


外はもう真っ暗で


時間を見ようと スマホを出す


【19:10】と表示されていた


「もう7時だ・・・


電車 あるかな?」


「親とか大丈夫か?」


「あ・・・うん


今日は お母さん


仕事で遅くなるから」


一応 お兄ちゃんにLINEしておこう


「・・・送る」


「え?」


「もう暗いし・・・


危ないからさ」


そう言いながら 洋樹君は


少し照れていた


「あ・・・ありがとう」


玄関に着いて 靴に履き替えて


学校を出た


「・・・」


「・・・」


なんか・・・気まずい


何 話そう


「あのさ」


「ふぁい!?」


突然 話しかけられて


またしても変な声が出た


「・・・理菜は面白い反応するな」


そう言いながら 洋樹君は


笑っていた


好きで面白い反応してるんじゃ


ないんだけど・・・


「何?」


「・・・やっぱ いい」


そう言うと 洋樹君は


先を歩いた


どうしたんだろう?


なんか・・・さっきから


変だな


「洋樹君! 私・・・何かした?」


思わず洋樹君の袖を掴んだ


「・・・なんで?」


「だって さっきから変だから・・・


もし 何かしたなら


ごめんなさい」


まるで 私を避けているような


そんな態度だった