同じ電車に乗ったのに


車両 違ったのかな?


「ありゃ王子だわ・・・」


唯が頬杖を突きながら


呆れながら言った


「なら 理菜はお姫様だね!」


和花が 嬉しそうに言う


ちょっと待って・・・


なんか 話がこんがらがってる


ガタ


隣を見ると 洋樹君が座っていた


「・・・おはよう」


「ああ・・・おはよ」


洋樹君は 私を見て


挨拶をしてくれた


ドキン ドキン・・・


「ちょっとー なんで高野さんだけ


挨拶してるの?」


さっきまで 洋樹君と一緒だった


女子がそう言っていた


「てかさ 高野さんって


地味じゃん・・・」


地味って・・・否定はしないけど


「理菜 あんなの気にしちゃダメだよ?」


和花は 私を慰めてくれた


「そうだよ あの子達


渡瀬君と仲良い理菜が


羨ましいんだよ!」


今度は 唯が少し力強く言う


「・・・うん」


でも これくらいどうって事ない