私を好きって本当ですか？

しばらくして お母さんが来た


洋樹君は 私から少し


離れた場所でスマホをいじっていた


「なかなか早く終わらなくて


ごめんね？ 1人で退屈だったでしょ？」


お母さんは そう言いながら


心配そうな顔をしていた


「・・・そんな事ないよ」


私は そう言いながら俯いた


「最近 物騒だから


あまり遅くまで 出歩いちゃダメよ？」


わかってるよ・・・


お母さんは 昔から


心配性だった


でも 私ももう高校2年だから


あまり干渉しないで欲しいな・・・


その時 わたしのスマホが鳴った


【さっそく LINEしてみた


気を付けて帰れよって


親が一緒だから平気か 洋樹】


ドキン


洋樹君からのLINE・・・


「理菜？」


「あ・・・ごめんなさい」


「唯ちゃんから？」


「・・・うん」


ごめんなさい お母さん


さすがに男の子からだって


言えなかった


ウソついて・・・ごめんなさい