私 何やってんの?


「次の駅で 事情説明して


こっちのドア 開けてもらうから」


そう言いながら 洋樹君は


私の横に立って


腕を組んでいた


「大丈夫だよ・・・ 10分もすれば


こっち側開くし


降りる駅は 通り過ぎちゃうけど


ハサミで切ってもいいし


家に 予備のスカートあるから」


なんか・・・さっきから


よく喋るな 私


すると 洋樹君は私の頭に


手を乗せた


「少しは落ち着け・・・


それに そんな事しなくても


大丈夫だから」


ドキン


なんで そんなに優しいの?


でも・・・次の駅までは


このままなんだよね?


私は 鞄からスマホを出して


唯に今の状態をLINEした


すると すぐに返事が来た


【マジで!? 渡瀬君


超カッコイイじゃん!


また明日 詳しく聞かせてね?】


「・・・はあ」


思わず溜め息を吐く


言わなきゃよかった


なんて 後悔しても遅いよね