きっと 私の顔少し赤い・・・


思わず俯いた


「理菜? 気分でも


悪いのか?」


「あ・・・なんでもない


私 そろそろ帰るね?」


ドキン ドキン・・・


落ち着かなきゃって


言い聞かせているのに


小さく深呼吸をする


「送るよ」


「いいよ! 大丈夫だから・・・


またね」


そう言いながら 少し顔を上げて


笑いながら手を振って


洋樹君から離れた


これ以上 ドキドキしたくない


昔から・・・ずっと


わかっていたのに


洋樹君は 私を好きだって


6年間 ずっと私を見ていた


気付いていたのに・・・


なのに・・・私は


そんな洋樹君の気持ちを


無視してしまった