断らなきゃ・・・


「ごめんなさい・・・」


ガシ


突然 手首を掴まれた


「いいじゃん どーせ


ひまでしょ?」


ドクン


どうしよう 怖い


思わず目を瞑った


「理菜!」


名前を呼ばれた方を見ると


洋樹君がこっちに


近付いて来ていた


すると 洋樹君は


私の手首を掴んでいる


男の人の手を掴んだ


「いてて・・・離せよ!」


「なら お前も理菜を離せ


誰の許可を得て


ナンパしてるんだよ」


いつもの洋樹君と


少し違って見えた


「わ・・・わかったよ!


離すから」


そう言いながら 男の人は


私の手首を離した