洋樹君の方を見ると


まだ話していた


なんか・・・楽しそう


やだ・・・何これ?


胸が締め付けられてるような


感覚だった


私は そっとその場を離れた


駅に向かい 改札を通って


ホームに向かう


次に来る電車は 30分後か


まだ時間あるな


鞄からスマホを出して


いじっていると LINEが来た


【今 どこ?】


洋樹君からのLINE


【駅のホーム】


【すぐ行くから 動かないで】


え?


何番線のホームとか


電車が来る時間とか聞かないの?


『まもなく3番線に 電車が参ります』


電車が来るアナウンスが流れた


「理菜!?」


え?


声のする方を見ると


洋樹君が 息を切らして


膝に手を置いて立っていた