私を好きって本当ですか?

洋樹君 遅いな・・・


どこまで飲み物買いに


行ってるんだろう?


自販機までは そんなに


離れてないのに


私は まだ少し重い身体を


起こしてベッドから


おりて上履きを履いた


あ・・・また目の前が


歪んで見える


頭を横に振って 出入り口に


向かって歩いた


・・・


なんとか 中庭まで


壁に寄りかかりながら来れた


こんなに時間かかるなんて


スマホは鞄の中にあるから


洋樹君に電話もLINEも出来ない


「好きです!」


中庭の方から 声が聞こえた


見ると 1人の女子が


告白している所だった


「・・・渡瀬君の事が


好きです!」


ドクン


今・・・渡瀬君って


相手の方を見ると


洋樹君が立っていた