私を好きって本当ですか?

ピピピ・・・


体温計が鳴って 取ると


「・・・38度5分」


「そんなにあったのかよ?


よく学校来れたな・・・」


洋樹君は 少し感心しながら


私の額に掌を当てた


「今日はこのまま帰れ


鞄 持って来るから・・・」


「え?」


ドクン


行っちゃうの?


やだよ・・・


熱が出ると 気が弱くなるって


言うけど本当だな


「理菜?」


「・・・行かないで」


ぎゅ


無意識の内に 洋樹君の袖を


掴んでいた


普段なら・・・こんな事


しないのに


「行っちゃ・・・やだ」


そう言いながら 洋樹君を見る


ドクン ドクン・・・


「・・・わかった


どこにも行かないから


ここに居るから 寝てろ」


そう言うと 洋樹君は


私をベッドに寝かせた


情けないな・・・


なんで・・・こんな気持ちに


なるのかな?