私の両手を掴んで
真正面に立つ。

「な、ちょっ!!!!」


さっきの片腕とは違って、
力も強くて……

解こうとしても、
全然力じゃ勝てなくて、

「ちょっと、龍!!!」


言葉で言っても、離れない龍之介が、
そのまま、

私の顔の前にくる。


どうしていいか、
分からず、

そのまま目をつぶって、下を向く。