ジリリリッと警告音にも似た音が響き渡る。
一瞬躊躇しながらも2人で部屋を出た。
すると向かい側のドアも開き、不安そうな表情を浮かべた伶香が出て来た。
「なんの音?」
そう言ったのは隣の部屋の郁美だった。
「わからない。行こう」
健が先頭になり、音のする方へと向かう。
それはあたしたちがいつも集まるリビングダイニングから聞こえてきてきた。
入口に近づくにつれて健の動きは慎重になっていく。
音はずっと鳴り続けていて、止まる気配がなかった。
そっとドアを開け、隙間から中をのぞき見る。
「もしかして……!」
健がそう呟くと同時に走り出した。
それに続いて部屋に入るあたしたち。
部屋の中はいつも通りで、何も変わった様子はない。
ただ……壁に固定された電話の前で、健が立ち尽くしていた。
「電話が鳴っているの……?」
あたしが聞くと、健が小さく頷いた。
「使えないって言ってたじゃん!?」
伶香が言う。
そうだ。
確かにこの電話は通じなかった。
一瞬躊躇しながらも2人で部屋を出た。
すると向かい側のドアも開き、不安そうな表情を浮かべた伶香が出て来た。
「なんの音?」
そう言ったのは隣の部屋の郁美だった。
「わからない。行こう」
健が先頭になり、音のする方へと向かう。
それはあたしたちがいつも集まるリビングダイニングから聞こえてきてきた。
入口に近づくにつれて健の動きは慎重になっていく。
音はずっと鳴り続けていて、止まる気配がなかった。
そっとドアを開け、隙間から中をのぞき見る。
「もしかして……!」
健がそう呟くと同時に走り出した。
それに続いて部屋に入るあたしたち。
部屋の中はいつも通りで、何も変わった様子はない。
ただ……壁に固定された電話の前で、健が立ち尽くしていた。
「電話が鳴っているの……?」
あたしが聞くと、健が小さく頷いた。
「使えないって言ってたじゃん!?」
伶香が言う。
そうだ。
確かにこの電話は通じなかった。



