そのままの君で


カキーンと響く音。
まだ野球部は練習しているみたい。

帰りは裏門から帰ろう。
そうすれば野球部の前を通れる。

「お疲れさま」

この後、遊びに行く新入生は
鏡を見ながら化粧直しをしていたから
戸締りを頼んで先に帰らせてもらう。

「あ、私、今日は裏門から帰るね」

「あ、おけー、じゃあね」

友達と別れ裏門に向かう。丁度野球部も練習が終わったみたい。ぞろぞろとマウンドから引き上げてきた。

少し緊張しながら
マウンドに目をむける。

私の目はセンサーが
ついているんじゃないかってくらい
的確にすぐに旬君を見つける。

今も、ほらすぐに旬君を見つけた。