そのままの君で

4時間目が終わると
教室の外に女の子が何人か来ていた。

「旬、呼んでるぞ」

旬君にチョコレートを渡すために廊下には数人の女の子が来ていた。

「…」

今日は一言も話してない。
いつもは、寒いな、とか眠いな、とか
たわいない会話をしてるけど
今日は、一言も話してない。

昼休みも終わり放課後になり結局、
一言も話さないままその日は終わった。

その茶色の袋。
部活終わりに肩から下げていたのを
偶然見たら朝の倍くらいの膨らみに
なってた。
サンタクロースみたい…じゃん。

笑ってみせるけど笑えてない。渡せなかったカバンの底のチョコレート。
渡さなくてよかったんだよね。