そのままの君で

旬君は、
いわゆる恋愛に関しては天然君だ。
無意識に女の子をドキドキさせる天才。

そんな旬君の
クラスメート以上の存在になりたいと願う気持ちは毎日毎日大きくなっていく。

だけど、
クラスメート以下になってしまう事が
そんな願いよりはるかに怖くて何も言えないまま一年が過ぎようとしていた。

担任が不精なせいで席替えがなかった。
他のクラスメートは
席替えしたいって言っていたけど
私はしないでっ心の中で叫んでた。