ピンポーン

昴と書かれた表札を確認しつつインターホンを押すと、奥から「はぁーい!」って聞こえる。

ユエ「えっ!?しぐちゃん?」

当の本人は驚いた顔をしている。なぜ‥‥

ユエ「あ、いやぁ、しぐちゃんひとりで来るのは珍しいなぁって思ってさ!」

ユエくんはアハハって笑いながら「どうしたの?俺になんか用事?」って聞いてくる。

ユエくんいい人。私の彼氏よりいい人!

ユエ「っww」

「!?こ、声にでてる!?」

ユエ「うんww嬉しかったけどねー」

その言葉に顔が赤くなるのがわかる。

「‥‥あ、あのさ」

ユエ「んー?」

「遊びに行かない?」

ユエ「んー‥‥ってえっ!?俺と!?」

「うん。ってか、ユエくん家きて違う人ってどうしてなるかな」

ユエ「ま、まぁそっか。ちょっと中入って待ってて。準備してくるから。」

「うん。じゃあ、おじゃまします」

そう言って、ユエくんを待つことになった。