慌てて私の部屋に来てくれた看護師、富永 雫花(とみなが しずか)さん。私の世話をしてくれる人。唯一安心できる人。信頼できる人。


ミーンミンミン……外では蝉の合唱。
もう「夏だねぇー。」同じ事を雫花さんが言った。

「今日はね、凛桜ちゃんに会って欲しい人がいるの。ここに連れてくるね!」
そう言って雫花さんは出ていった



数分後、部屋のドアが開いた


「凛桜ちゃん、この子はね、あたしの弟なんだ!」