まさか。 嫌な予感がして、そっと湊君の額に手を当てる。 確かに、湊君の額はかなりの熱を持っていた。 もしかして、昨日雨に打たれたのが原因!? 「……ごめんね、湊君」 私のために雨に濡れ、私のために代わりに風邪をひいた湊君。 申し訳なさすぎる。 ……って、ここで罪悪感に駆られていてもどうにもならない。 今湊君のために私が出来ることをしなくちゃ。 湊君の部屋を出て、キッチンに向かう。 当分使っていない土鍋を棚から引っ張りだし、水を入れて沸騰させる。