おかしいなぁ……。 あの湊君が寝坊? いや、寝坊って言ってもまだ余裕で学校には間に合うんだけど。 起こしに行った方が、いいよね? そう思い、私はリビングから湊君の部屋へ向かった。 コンコンッと部屋のドアを二回ノックしてからノブを回す。 扉を押し、湊君の部屋に入ると湊君はまだ布団にくるまっていた。 「湊君?朝ですよー」 そう言いながら綺麗な顔をのぞき込む。 ……んんん? なんか顔、赤くない?