「でも私のための行動だったんでしょ!?それなら私にも罪悪感感じる権利はある!!」 「権利はあるって…罪悪感感じたいのかよ、お前!!」 「感じたくないから湊君の髪の毛乾かしてるんでしょ!!」 「お前が言ってること支離滅裂だな!!」 ぜえぜえぜえ……。 ふたりして息を切らせる。 あー…疲れた。 湊君も疲れたのか、もう何も私に言ってこない。今のうちに完全に乾かしちゃえ。 「……よし、終わり」 カチッとドライヤーのスイッチを切ると、湊君は手ぐしで分け目を整える。