「あとはご飯が解凍されるのを待つだけ、っと」 電子レンジの中でぐるぐるまわるご飯を見つめていると、湊君がキッチンに入ってきた。 その湊君の姿を見てギョッとする。 「湊君!!頭濡れたままじゃ風邪ひくから!!」 湊君の肩にかけられていたタオルを拝借して、背伸びをしてワシワシと湊君の頭を拭く。 「濡れて帰ってきて、ただでさえ冷えてるんだから。明日学校行けなくなっても知らないよ?」 そう言ってじっと湊君を見つめると、湊君は金魚みたいに口をパクパクさせてる。 頬も赤いけど……。 まさか!!