私と湊君は、、教室の前の方にある入り口のそばにある傘立てからそれぞれ傘を抜き取り教室を出た。 校門付近には傘をさした生徒がところどころ立っている。 お母さんとかお父さんに迎えに来てもらうのかな。 「……あっ、そうだ。伊塚君、一緒に帰っても大丈夫?」 チラチラと、視線を感じる。 一緒に門を出た時から感じていた視線。 湊君はさりげなくあたりを見渡して、小さくため息をついた。 「ダメだな。多分噂になる。……俺、すぐそこのコンビニで時間つぶしてから帰るわ」