ていうか、掃除機ちゃんと使えるし!!
コンセントさしてスイッチ入れて動かすだけの機械を使えないわけないし!!
使えるけどめんどくさいからちゃちゃっと終わらせちゃうだけだし!!
これでもきちんと寮で掃除してたんだよ。
「……それにしても、なんでわざわざ戻ってきたんだ?あそこエスカレーターだろ」
彼のいう通り。
中学、高校、大学と内部試験を突破すれば普通に進学していくことが出来る。
でも私はそれを選択しなかった。
「寮生活が、思いのほかきつくて」
ヘラッと笑いながら言うと、彼は「あー…」とつぶやきながらうなずいた。
「確かに自分の生活リズムは崩されそうだな」
……別にそれがきつかったわけじゃないんだけどな。
まあそういうことにしておこう。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)