ほのかな明かりに照らされる実花の笑顔があまりにも綺麗で。
思わず見とれてしまった。
本当……見た目がいいって得だよな。
どんな場面でも、どんなことしても様になる。
そう思った時だった。
「あーっ、いた――!!」
実花が正面を指さして叫んだ。
俺の鼓膜はびりびり震える。
俺がすぐ横にいるのに叫ぶな……!!
「いたって、何が!!」
実花の声のでかさにつられて、俺も少し声量を大きくして言う。
「ほら、あそこ明かりがポツンってあるからきっと先生いるよ!!良かったぁ、無事に虫に襲われずに帰れそう」
よく目をこらしてみるけど、俺には明かりなんてもの見えない。
……ちなみに、視力は悪い方じゃない。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)