……お前は実花と比べ物にならないくらいのバカだな。
そう思い冷たく秀を見据えてから俺は腰に手を当ててニッコリと気持ち悪いくらいの笑顔を浮かべる。
「二條、リンゴジュース苦手なんだったんだ。たまたま俺がリンゴジュース飲みたくて良かったね」
そう言うと実花も秀もギョッとした。
お人よしすぎる実花と、実花にリンゴジュース渡した秀に対する罰だ。
「……伊塚君って、もしかして鬼畜?」
ジトッと俺を見ながらそう言う島北。
俺がふたりをわざと困らせてるって分かって言ったんだろうな。
俺は笑顔で返事をする。
「そんなまさか」
本物の鬼畜なら、実花がリンゴジュース必死で飲んでる様子を観察しようって思うだろ。
俺は実花に無理させないために飲み物取り換えたんだから鬼畜ではない。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)