[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。





「あれ、そうだったっけ?じゃあみんなで急ごうか!!」



そう言って明るく笑う実花。

ほんの少し残念そうな表情を浮かべる秀。
……お前、本当に煩悩の塊だな。



「はぁ」



小さくため息をついた時だった。

隣にいる奈津美が俺の服の袖をひかえめに引いた。



「みっちゃん?ご機嫌ななめ?」


「……まさか。どこに機嫌悪くする要素があるの」



どこにもイライラする要素はない。
マイペースな実花の言葉にほんの少しあきれたけど。

でも別に不機嫌になるほどのことでもない。
実花のマイペースや適当さはすでに知ってるから。


なのに、なんで今俺の心はこんなにざわついてるんだ?