「おい湊!!お前二條さんを叩くなよ!!綺麗な頭の形が歪んだらどうしてくれるんだ」
お前は何真面目な顔してバカなこと言ってんだよ。
秀も復活したみたいだし、登山後の段取りにしたがってさっさと宿泊場所である野外研修センター戻るか。
「そろそろ戻ろう。もう戻ってるグループもあるだろうし」
「あっ、うん!!」
そう言って歩きながら振り返り声をかけた俺に奈津美は明るく返事をしてパタパタと俺の隣にやってきた。
「待てよー。二條さん、歩くのきつかったら俺と後ろからのんびり行こう」
秀のそんな言葉が聞こえてきて、ほんの少しだけモヤッとした。
「ちょっと、あたしには気遣い無しですかー?」
「まあまあ、若菜。じゃあ3人でのんびり行こうか」
そう言った実花を振り返って俺は言う。
「グループ全員そろって研修センターに到着してチェック受けないとクリアしたことにならないんだけど」



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)