なんの話だ、一体。
実花と島北の会話に首をかしげると奈津美が「あっ」と声をあげた。
「もしかして、“花の妖精”のこと?」
「えっ知ってるの!?」
「知ってる知ってる!!確かに実花ちゃんに似てるよね!!」
……ダメだ。まったく分からない。
多分絵本とか児童文学の挿絵だろうなとは思う。
「あー、生き帰った!!」
奈津美と島北の話を聞きつつ俺の手から受け取ったペットボトル入りの緑茶を飲んだ実花はグーッと思いきり伸びをして頬をゆるめた。
「楽しかったね、登山!!」
「さっきまで死にそうだったやつが何言ってんだか」
俺はコツンッと実花の頭に軽く拳をぶつけた。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)