それなら、きっと実花は楽しめるな。
そう思って俺は小さく微笑んだ。
♡♡♡♡
「あー、疲れた!!」
「登るときに張り切りすぎなんだよ。お茶飲むか?」
「ありがと、みな…じゃなくて、伊塚君……」
山のふもと、肩にタオルをかけた実花は両ひざに手をついて息を切らしている。
実花と同じく、ハイテンションで山を登っていた秀も同じ格好で肩で息をしている。
林間学校初日のプログラムである山登りは正直言ってひとっつもおもしろいことは無かった。
「実花ってペース配分苦手なタイプ?あと、見た目に似合わずタフ」
「私は絵本の中の可憐な妖精じゃないからね……」



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)