「だから“みっちゃん”か。私もみっちゃんって呼ぼうかな」
そう言って、からかうように笑い俺の顔を覗き込んでくる実花。
その額を手のひらでぐっと押して近づいた顔の距離をもとに戻す。
俺は秀じゃない。
秀じゃないけど……さすがに、整いすぎた顔が間近にあると動揺しそうになる。
「断固拒否。てか、お前もみっちゃんだろ」
「あっ、そういえば私小学生の時はみっちゃんって呼ばれてた!!」
だろうな。
名前の一文字目が“み”なんだから。
「じゃああたし、実花のことみっちゃんって呼ぼうかな!!」
「それもそれでややこしくない?班にふたりもみっちゃんって呼ばれる人がいたら、どっちがどっちだか」
和気藹々とそんな会話をしていると先生から指示が出た。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)