俺を唯一“みっちゃん”と呼ぶ彼女……池澤奈津美(イケザワ ナツミ)は実は俺の幼なじみ。

中学の時、奈津美が引っ越して疎遠になっていたんだけど高校で再会して驚いた。



どこか頼りない、ふわふわした奴だから俺も少し気にかけてしまう。



「別にいいけど。じゃあ、あと3人どうする?」



「みっちゃんがいつも仲良くしてる男の子は?」



「あー、秀か。……騒がしくなるぞ」



そう言った時だった。
後ろからバシッと勢いよく肩を叩かれた。


手で叩かれた肩を押さえつつ振り返ると、そこには話の話題の中心になっていたやつがいた。



「騒がしいって、失礼だな!!事実だけど!!」